● 今回は、春が旬の菜の花の紹介です。春が旬といっても、初春にでまわり春に手にいれようとすると、状態のいいものは、手に入りにくかったりします。ちなみに、日本料理店では、花が開いているもの、茎が太くなってしまったものは、避けているところが多いです。高い会席料理の時は、大きい葉っぱ部分も使わなかったりします。
ちなみに明治ごろまでは、菜種油をとるようにしか栽培されてなかったらしいですよ。食用になったのは割と最近なんですね。日本料理のイメージの強い菜の花ですが、海外からの品種が入ってきてから、食べられるようになったのは意外ですね。
目次
菜の花の栄養価
菜の花は、カルシウム・ビタミンA・ビタミンCを多く含みますが、ゆでると栄養価が流れでやすく、70%もの栄養価が、失われます。
おすすめ下処理・調理方法
菜の花は基本的にゆでて使うことが多いです。お湯を沸かし、下味程度に塩をいれて、サッとゆでます。結構ゆですぎてしまいがちなので、ほんとにサッとです。お湯に軽くくぐらせて、少ししんなりしましたら、氷水に落とすといいです。
ちなみに栄養価が失われやすいのに、ゆでてから使う人が多い理由は、エグ味をふくんでいるからです。ゆでて氷水に入れることで、エグ味もぬけ、すぐ冷ますことで、綺麗な緑色をとどめることもできます。ようは、春野菜はアクが強いので、アク抜きですね。
おすすめメニュー
★☆☆ 菜の花のおひたし
菜の花をゆでて冷まし、冷たい、おひたしの汁につけます。おひたしの汁は、かつお出汁 10と、うすくち醤油 1を合わせて作ります。家庭で手軽に作りたいときは、菜の花に醤油をからめて、かつお節をたっぷりまぜていただきます。日本料理店のは、ダシを含んでいるから、美味しんですね。
★☆☆ 菜の花と油揚げのおひたし
作り方は、おひたしとほぼ一緒です。油揚げは刻んで、一度ゆで、ザルにあげることで、油抜きができます。そのまま冷まし、冷めましたらよく水気をしぼり、下ゆでして冷ました菜の花と一緒に、おひたしの汁につけておきます。一緒に炊いて、煮浸しにする方法もありますが、色持ちも、おひたしのほうがよいので、おひたしがオススメです。ちなみに油抜きをする理由は、油で味がぼけにくくなるので、素材の味がしっかりするためです。
★☆☆ 菜の花としらすのおひたし
作り方は、おひたしとほぼ一緒です、市販の釜揚げしらすを、菜の花と一緒に、おひたしの汁につけます。釜揚げしらすが、結構塩分を含んでいることも、ありますので、かつお出汁11と、うすくち醤油1にするなど、調節はしてください。これと別の作り方で、釜揚げしらすを100度のオーブンで乾くまで加熱し、乾燥させた、しらすを菜の花のおひたしに、かけて提供する方法もあります。
★☆☆ 菜の花のからし和え
作り方は、おひたしとほぼ一緒です。おひたしの汁、かつお出汁 10、うすくち醤油 1を合わせ、和がらしを味をみながら加えていき、菜の花をつけます。からしは、辛味がとびやすので、その日のうちに使い切ります。
★☆☆ 菜の花山葵漬け
菜の花のおひたしを作っておき、使う直前に、味見をしながら、おろし山葵、もしくは花わさびの醤油漬けを混ぜて完成です。(花わさびの醤油漬けの作り方はこちら)
★☆☆ 菜の花と鶏ささみの梅肉和え
菜の花と鶏ささみを梅の風味で合わせた、あっさりした一品です。ささみは、鶏むね肉で代用しても美味しくいただけます。(菜の花と鶏ささみの梅肉和えのレシピ詳細はこちら)
★☆☆ 菜の花サーモン
菜の花をゆでて冷まし、2、3本束ねて、市販のスモークサーモンで巻いて完成です。(スモークサーモンを作りたい時はこちらへ)
★☆☆ 菜の花生ハム
菜の花サーモン同様、生ハムのスライスをまいて完成です。仕上げにエクストラバージンオリーブオイルを軽くかけたり、ブラックペッパーを軽く砕いたものをのせると、一層美味しくいただけます。
★☆☆ 菜の花の昆布じめ
菜の花をしたゆでし、冷まし、市販の塩こんぶを和えて、軽く寝かし味をなじませます。
★☆☆ 菜の花とアサリの柚子胡椒鍋
菜の花を使った初春におすすめの鍋料理です。手軽に美味しく作ることができるのも特徴です。(レシピ詳細はこちらになります)
★★☆ 菜の花の天ぷら
根元の固い部分を切り落とし、薄力粉をまぶし、粉を軽くはらい、薄めの天ぷら衣で揚げます。菜の花の天ぷらには、抹茶塩がよく合います。( 抹茶塩の作り方はこちら )
★★☆ サワラの菜種焼き
春の食材を組み合わせた、春の一品。日本料理の魚の焼き物になります。少し手間ですが、マヨネーズで代用することで、手軽に作ることもできます。(菜種焼きのレシピ詳細はこちら)
★★★ 菜種玉子(なたねたまご)
だし巻き卵の汁の中に、ゆでて冷ました菜の花を刻んでまぜます。あとは、通常どおり、だし巻きを巻いて完成です。( だしまき卵のレシピはこちら )