● 今回は、同職種の方との共有と、自分のメモも兼ねての、マデラソースのレシピの紹介になります。基本的にステーキや、ローストビーフにかけて使います。
ちなみに「マデラソース」は、マデラワインを使ったソースで、赤ワインソースの仲間になります。マデラ酒の製造じたい、発酵の途中で強いアルコールを加え、発酵を止め糖分を残しているので、赤ワインソースに比べて甘いのが特徴です。
目次
コーンスターチで濃度をつけるタイプ
★ 材料
・エシャロット 300g
・マデラワイン 1本
・赤ワイン 1本
・フォンドボー 2000cc
・バター
・塩
・ブラックペッパー
・カラメル
・コーンスターチ
★ 作り方
①・エシャロットはみじん切りにしておきます。
②・鍋にバターを少量いれ、エシャロットを弱火でじっくり色がつかないように、食材の水分をだすように炒めます。
色がつかないように、食材の水分をだすように炒めることを、フレンチでは「スエ」と呼んでいます。炒めものの、食材の旨味を逃さないように強火でサッと炒める考え方とは逆で、ソースに味がでるよにここではじっくりいためます。
③・炒めてしんなりしてきましたら、マデラ酒と赤ワインを投入し、汁気がなくなりかけるぐらいまで、しっかり煮詰めます。
④・汁気がなくなってきましたら、フォンドボーをいれ、今度は半分の量になるまで、煮詰めます。
⑤・煮つめれましたら、シノアやザルなどでこします。
⑥・こせましたら再び鍋に戻し、味見をし、塩・ブラックペッパー・カラメルを加えて味を整えます。
⑦・水で溶いたコーンスターチで濃度をつけて完成です。
バターで乳化させるタイプ
● フランス料理のソースは、だいたいエシャロットをいれるのですが、入れないタイプのソースです。
★ 材料
・マッシュルーム 30g
・マデラワイン 1/2本(約350から400cc)
・赤ワインビネガー 25cc
・フォンドボー 2000cc
・バター
★ 作り方
①・フォンドボーは煮詰めて、半分の1000ccにしておきます。
②・マッシュルームは、みじんぎりにしておきます。
③・マッシュルームをバターで軽くいため、マデラワインと赤ワインビネガーをいれます。
④・1/4の量になるまで煮詰め、煮詰めたフォンドボーと合わせます。
⑤・混ぜながら、ある程度細かく切ったバターをいれていき、トロミがついてきましたら完成です。
バターとソースの温度差がある方が乳化しやすいので、バターは冷蔵庫でしっかり冷やしておきます。
再加熱すると分離するので、使う分だけその場でバターをいれます。他の仕事との兼ね合いなどを意識し、事前に完成させたいときは、コンスターチで濃度をつけることも考えます。